男性向けのスカルプシャンプー25商品の
洗浄力・成分・指通り・コスパを検証し、その中でもおすすめの5つの紹介です。
洗浄力と指通りについては専用の機器を使って数値を出しています。
(この数値出してるのはかなり珍しいと思います。機器高いからね。)
検証方法についてはこちら
あと「スカルプ」の定義が若干曖昧なので
◇ 「フケ」
◇ 「かゆみ」
◇ 「頭皮臭」
◇ 「育毛」
基本はこの4つに絞ります。
「頭皮環境に問題がある方」に効果のあるシャンプーで、
中身が良いシャンプー5選です。
洗浄力のマイルドな物から強いものまで、頭皮タイプ別に分けています。
では、それぞれタイプ別の5種類の紹介を。
1位 ウーマプレミアムシャンプー
洗浄力 | 78.5% |
頭皮タイプ | 普通肌・オイリー肌向け |
効果 | フケ・かゆみ防止、頭皮環境改善 |
オイリー肌向けかつ低刺激
男性向けベストシャンプー。
洗浄力は出しつつも保湿成分を多く入れることでスカルプケアをしっかり。
髪の仕上がりもさらっさら。
フケ・かゆみにも効果的。
シャンプーに悩める男性はとりあえずこれ使っておけば間違いないです。
ウーマプレミアムシャンプーの洗浄力
洗浄力は78.5%、25製品中16番目。
これ、順位で見ると弱く見えますが、78.5%って低くないんですよ。
メンズ用のスカルプシャンプーに強いのが多すぎるだけで。
洗浄力は最強クラスではないですが、普通肌~オイリー肌向けシャンプー。
ある程度洗浄力があるシャンプーだとどうしても指通りが悪くなりがちなんですが、
ウーマは一味違います。
なんと指通りの良さは25製品中2位です。
全シャンプーの中でもトップクラス。
オイリー肌向けではトップのさらさらシャンプー。
スカルプシャンプーと名の付くものを使ったことある方はわかると思いますが、仕上がりとしてはやっぱりきしむものが多いです。
スカルプシャンプーは基本頭皮ケア重視ですし、ボリュームアップのためにばさつかせたりもありますし。
ウーマプレミアムは洗浄力もありつつ、髪の仕上がりも上々というのも長所のひとつ。
成分は全体的に刺激性も抑えてあるので敏感肌の方にも〇。
抗炎症成分であるグリチルリチン酸2Kに加え、保湿成分も多いのでもちろん頭皮ケアもしっかり。
保湿に関してなんですがちょっとした実験をしてみました。
当て馬サクセスとウーマプレミアムで手を洗った後の水分量調査です。
「①手洗い②タオルドライ③ドライヤー④測定」という手順。
いつものこいつで計測しました。
結果は以下の通り。
シャンプー | ウーマプレミアム | サクセス |
洗浄前水分量 | 33.2% | 32.8% |
洗浄後水分量 | 32.9% | 28.7% |
洗浄前後差 | -0.3% | -4.1% |
ウーマプレミアムは洗浄後もほぼ同程度の水分量でしたが、サクセスは結構低下しちゃいました。
もちろん頭皮=手では無いのであくまでも参考程度にという感じですが、
「シャンプーによって洗浄後の保湿にも差がある」ということはわかってもらえるかと。
ウーマは保湿力も高いので乾燥肌の頭皮ケアもできます。
低刺激でしっかり洗えてしっかり保湿、髪の仕上がりも良く、抗炎症作用でふけ・かゆみ対策にも〇。
という欲張りなメンズ向け万能シャンプー。
だいたいどんな方でもOKなシャンプーですが、特に「オイリーで敏感肌な方」にはまります。
何度も言いますが迷ったら試してみてほしいシャンプーです。
価格はネックですが返金保証もしっかりありますので万が一合わなかった場合も大丈夫です。
2位 凛恋 スカルプケアシャンプー
洗浄力 | 70.1% |
頭皮タイプ | やや乾燥肌・普通肌向け |
効果 | フケ・かゆみ防止、血行促進 |
頭皮が乾燥しやすい方向けのフケ・かゆみ防止シャンプー
「メンズスカルプ」と言いつつ、男女兼用のシャンプーです。
男性は女性に比べ皮脂が多い方が多いので、
メンズ向けシャンプーは洗浄力に特化されることが多いんですが
頭皮が乾燥しやすい方が優しく洗えるフケ・かゆみ用といったタイプです。
凛恋レモン&ミントの洗浄力
洗浄力は70.1%。
ちなみに25商品中21番目。
これまた順位的にはめちゃくちゃ弱く見えますが、
いち髪とか、あの辺と同クラスなので普通の頭皮なら問題なく洗えます。
骨格としてはベタイン+アミノ酸系です。
しっかり洗うより、負担を掛けず優しく洗う構成。
この辺からもわかるように、男性特化というよりは男女兼用処方で
頭皮がかなり脂っぽい。と言う方は別に向きません。
あと、男女兼用向けに作ってるだけあってキシみが少ないのが利点。
使用後の指通りの良さは25商品中8位と上々です。
まぁ、短髪の方なら全く意味ないトコですけど。
キシみは少ない方が良いよねと言う事で。
実際、男性には洗浄力が足りない場合もあるんですが、
ゆえにこのタイプは数が少なかったりします。
強洗浄力のメンズスカルプ系では洗い過ぎ・乾燥する、という方向けのシャンプー。
優しく頭皮に負担を掛けず洗いたい方向けです。
コスパ・使用感・香りと目立った悪い点が無く、使いやすい点も〇。
また、フケかゆみ防止の成分が殺菌系ではなく、抗炎症なのも使いやすいポイント。
長く使いやすいのもいいトコです。
使いにくく使うのが苦痛というタイプは本末転倒なので、
一番良い部分がここかもしれません。
コスパが良く、買いやすくて使いやすい。
特にシャンプーの薬用効果は緩やかな改善なので、大事な所です。
そんなに強洗浄力は要らんけど、フケ・かゆみを抑えたい方に。
洗浄力の強いシャンプーだと合わない方には特におすすめ。
3位 プレミアムブラックシャンプー
洗浄力 | 59.4% |
頭皮タイプ | 乾燥肌・敏感肌向け |
効果 | フケ・かゆみ防止、頭皮環境改善 |
優しさ特化の頭皮が弱い方向け
2連続の乾燥肌向けで申し訳ないんですが。
凛恋をさらに優しくして、保湿力を上げたようなシャンプーです。
刺激の無さ、頭皮への優しさで言えば明らかにこっちの方が上です。
性能で言えばこちらの方が圧倒して上。
でも中身こだわってる分値段が高いよ。というタイプ。
頭皮が荒れやすい方や乾燥肌の方、
洗浄力強めのシャンプーで洗うとフケが出るという方向けです。
後、男性用には非常に珍しくダメージケア要素が強い構成です。
プレミアムブラックシャンプーの洗浄力
という訳で洗浄力59.4%。
25商品中、洗浄力は最もマイルド。
まぁ、男性向けかと言えば怪しいと言えば怪しいんですが、
洗浄力強いシャンプーで洗うとフケが出るという方は結構いらっしゃいます。
何より「頭皮に優しく洗う」という事に特化していて、
優しすぎて防腐剤が入ってません。
アミノ酸系のシャンプーだったり、栄養豊富な成分構成は菌にとっても優しい環境な訳です。
単純に「腐りやすくなる」ため、
「防腐剤が強くて結局は刺激が強い」みたいなタイプもあるんですが
(実はボタニストがこのパターン)
これに関してはコスト上げてでも低刺激に持って行ってます。
これはグリセリンの量による効果で、
弱いながら抗菌効果のあるグリセリンは、一定量入れると防腐剤を入れなくて済むんですが、
あんまりやってる所ありません。コスト高くなるし。洗浄力下がるし。
おかげで非常に優しい分、洗浄力も優しいタイプに。
「合わない人は全く合わないけど、合う人にしっかり合う」シャンプーです。
オイリー肌・脂っぽい頭皮の方は向きませんが、
頭皮が弱かったり、乾燥しやすい方でフケ・かゆみのある方向け。
刺激性の低さはプレミアム級。
あとは
何気に乾燥後の指通りの良さが25商品中1位。
この辺は値段が高いだけあります。短髪の方にはそこまで嬉しい要素ではないですけど。
あとはダメージケア要素、補修系も強いので
頭皮が荒れやすい方や乾燥肌で、白髪染めやカラー・パーマをしている方が一番向いています。
4位 バイタリズム スカルプケアシャンプー
洗浄力 | 62.0% |
頭皮タイプ | 乾燥肌・敏感肌向け |
効果 | フケ・かゆみ防止、育毛 |
頭皮環境改善、育毛シャンプー
はい、またまた乾燥肌向けです。
上位2つと同じく、優しく洗うタイプで乾燥気味な方向けの
頭皮環境改善ですが、特に「育毛」に振っています。
とにかく育毛系の成分が多く、
「育毛も意識したい+頭皮が荒れやすい方向けシャンプー」
と言う感じです。
バイタリズムの洗浄力
洗浄力は62.0%、25製品中24番目。
こちらも非常に控えめな洗浄力のシャンプーです。
それも当たり前で、男性用なのにグルタミン酸が主剤。
男性向けシャンプーでグルタミン酸メインって基本ありえないんですよ。
さっぱり感出にくいし、しっとり仕上がるので。
それゆえ
ドライ後の指通りは25製品中5位です。
男性ならトリートメント不必要なラインかと。
ただ、ドライ後の指通りは良いんですが、
男性用スカルプシャンプーのイメージで使うと驚くかもしれません。
既に触れましたが
・仕上がりがしっとりで、重め
・さっぱり感が強くない
この2つ。
さっぱり、すっきり系を求めているなら思いっ切りズレます。
髪が脂っぽい、髪がペタッとしやすい人よりは
パサついている、ダメージがあるくらいの方が気に入りやすいタイプ。
総じて頭皮が乾燥気味の方で、
頭皮環境が悪い方(ふけ・かゆみ・炎症・頭皮ニキビなど)向け。
それに加え、育毛系を重視しているというタイプです。
別に髪が生える訳ではないですが。これで生えるならハゲで悩む人消えます。
「頭皮+髪のケアを一本で出来る」
くらいの期待値で留めておいてください。
とは言え、口コミでは頭皮ニキビやかゆみ、抜け毛関連は評判良いので、
育毛を意識している方におすすめ。
楽天で最安値を調べる Amazonで最安値を調べる
5位 スカルプD スカルプケアシャンプー
洗浄力 | 81.9% |
頭皮タイプ | ややオイリー~オイリー肌向け |
効果 | フケ・かゆみ防止、頭皮臭抑制、ボリュームUP |
ふけ・かゆみ&頭皮臭対策+ボリュームアップ
2本目のオイリー肌向けです。
スカルプDは「頭皮がべたつきやすい方向け」のフケ、かゆみ&頭皮臭対策用です。
(まぁスカルプDは種類ありますけど)
加えて期待できるのはボリュームアップ。
殺菌系によるべた付きやすい方のフケ・かゆみ防止、頭皮臭抑制に加え、
ハリ・コシ系に力を入れているのが特徴。
スカルプDの洗浄力
洗浄力は81.9%、25製品中15位と
実は全体で見れば順位は低め。
いかにメンズスカルプ系の洗浄力が強い物だらけかわかるレベルです。
単純な洗浄力ではウーマプレミアム同様普通肌~オイリー肌が適正ですが、
「皮脂分泌抑制」の殺菌系成分を含むため、よりオイリー肌に向いた処方。
強洗浄力でガッツリ皮脂を落とす、というより
ある程度ちゃんと洗って、皮脂分泌を抑える。というタイプ。
頭皮への負担は考慮されてます。
とは言え、殺菌系なのでフケ痒みなど、頭皮環境に問題なければ不必要。
あと効果としてはボリュームアップですね。
ハリコシ系はタイプがいくつかありますが、
スカルプDに入っているのはセラキュート®-V。日油さんの原料です。
ボリュームアップ系のシャンプーにはちょこちょこ登場する成分です。
ちなみに成分名は
・(メタクリル酸グリセリルアミドエチル / メタクリル酸ステアリル)コポリマー
・グリセリン
・BG
・ココイルアルギニンエチルPCA
・水
これらの総称です。
覚える必要は全くありません。
ココイルアルギニンエチルPCAは特に吸着性が高く、
ハリコシの効果が出やすいんですが、吸着もするのでごわつきも感じやすい成分です。
(また性質が塩基性なので、ダメージヘアだと更に吸着します)
効果もあるけど、髪質を選ぶといいますか。
実際に乾燥後の指通りも
25製品中21位。
ハリコシが出る弊害として、ごわっとしやすいので剛毛の方だと不向きな側面があります。
手触りの良さよりボリュームを出す側に振った処方です。
短髪の方には無関係ですけども。
また、使用感もスカルプらしいというか
さっぱりするし、きしみます。
さっぱりキュキュッと洗えて、
乾燥後はごわっとしやすいけど、ハリコシが出てボリュームが出る。
というタイプです。
頭皮に対しては
「頭皮がべた付きやすい方で、フケかゆみのある方」
髪に対しては
「ボリュームがなく、髪が細くへたっている」
という方におすすめ。
スカルプDは育毛イメージが強いと思いますが、シャンプーで髪が生えることは無いので
頭皮環境改善・抜け毛予防として考えてください。
育毛剤併用の相性は良いです。
まとめ
商品画像 | |||||
名称 | ウーマプレミアムシャンプー | 凛恋 スカルプケアシャンプー | プレミアムブラックシャンプー | バイタリズム スカルプケアシャンプー | スカルプD(オイリー) |
おすすめ度 | 4.5 | 4.4 | 4.3 | 4.1 | 3.8 |
洗浄力 | 78.5% | 70.1% | 59.4% | 62.0% | 81.9% |
成分評価 | A | A | A | A | A |
使用感 | A | B | A | B | B |
コスパ | C | A | C | A | C |
個別レビュー |
最後に
25製品調べましたが、
その中でも質が良く使いやすい5選です。
スカルプDは頭皮環境に問題が無ければ
使いにくい所もあるので、評価を下げ気味です。
一番バランスが良く、多くの人が使えるタイプなのがウーマなので1位。
洗浄力が異なる5つなので、恐らくこのパターンがあると思います。
◇ 育毛気にしたいからバイタリズムが気になるけど、オイリー肌。
◇ ボリューム気になるから、スカルプDが気になるけど、乾燥肌。
洗浄力と頭皮タイプが合わないパターン。
まずオイリー肌の方で、マイルドな洗浄力のシャンプーが気になる方は
2度洗いするか、プレシャンプーを別に用意して先に軽く洗ってみて下さい。
恐らく解決します。
乾燥肌の方で、強洗浄力のシャンプーが気になる方は
実際に大丈夫か試すか、シャンプー自体の使用量を減らしてみて下さい。
恐らく解決します。
恐らくとしか言えないのが辛いところですが。
実際、アレルギーで反応してしまう成分があったり、
稀にですが、頭皮に優しいとされるアミノ酸系が合わない人もいますので、
当たり前ですが使ってみないとわからない部分もあります。
とりあえずは特徴と、内容が良い5つの紹介でした。
あとは気に入って頂ける事を祈っています。