H&S シャンプー洗浄力
洗浄力・・・強い
流石に配合バランスは取ってたみたいです。
洗う力はありますが、予想よりは低め。
100%近いかと思ってたんですが、平均的なラウレス硫酸ベースの物とほぼ近似値。
オイリー肌向けではありますが、
異常数値という訳ではありませんでした。
ラウレス硫酸+ラウリル硫酸の組み合わせなので
脱脂力より、一時刺激の方が心配なんですけどね。
いずれにせよ、敏感肌・乾燥肌には向きません。
H&S 泡立ちの良さ
※水温38℃、1%水溶液にてミルサー法で測定。
泡立ち 5.0
泡の高さ13.1㎝。
ほぼMaxレベル。泡立ちは凄まじく良いです。
H&S 指通り試験
※シャンプー後、乾燥させ専用機器で30回計測。
サラサラ度 4.5
30回平均‐0.1477N。
とにかくサラッサラ。
これは使用後に櫛を通して、いかにスっと櫛が通るかを図った数値で
ピンと来ない数値だと思いますが、どのぐらい良い数値かというと
パンテーンのダメージケアとほぼ同じ。
仕上がりの良さは凄いです。
H&S 使用した口コミ
香りはフローラル系。
フルーティフローラルといったタイプです。
香りの強さは控えめ。
洗い心地はヌルつきがあって油性感ある使用感。
オイルシャンプー的な「ヌルヌル」ではなく
コンディショナーを混ぜたような油分感があって、きしみは最小限。
むしろ滑らかに近い洗い心地。
正直に言って、洗い心地はかなり良く出来てると言わざるを得ないクオリティです。
泡立ち・キシみ・さっぱり感とどれを取っても目立った悪い部分がありません。
H&S 使用前後の仕上がり
仕上がり・・・滑らかかつ、サラサラ
カチオン化グアーの柔らかい皮膜と、シリコンの滑りの良さが良く出てます。
平均的なシリコン系と比べても、明らかにサラサラ感が強い。
しっとり感は弱めでサラサラ感が強すぎるため、まとまりやすさは微妙なんですが。
髪の癖・動きは出やすくなってしまいます。
ごわつきにくさは凄いですけども。
サラサラ好きなら〇、まとまり重視なら×
という感じですかね。
ある程度、どんな髪質でも使える仕上がりですが
剛毛・硬毛の方が一番向いてると思います。
ただ後述しますが、このシャンプー自体はお勧めしません。
H&S シャンプーまとめ
おすすめ度 1.0
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まとめ
- 洗浄力が高くオイリー肌向け
- 刺激が強い懸念あり、安全性低め
- 敏感肌・乾燥肌には×
- 特にお子さんや赤ちゃんには非推奨
流石に問題あり
「ハゲ&ショック」なんて揶揄され方をするシャンプーですね。
実際にハゲる程に危険だったら流石に大問題になってますので、
そこまでの心配は要らないんですが。
ただ、問題ある処方なのは間違いなく
「一時刺激が強い懸念があり、安全性が低く、乾燥しやすいけど、一応はフケ対策シャンプー」
という内容。
かなり強引な処方になっていて、
おすすめ出来る部分より不安な部分の方が多いです。
ちなみにネットで解析してる人のを見ると、すさまじい勢いで叩かれてます。
ネットでよく見る成分解析って
「高濃度の塗り切り試験で刺激があったから貶す」
みたいに配合バランス無視の極論が多くて、あまり好きになれないんですが、
(シャンプーに配合される場合、もっと低濃度であって、使用時には更に水で希釈されるので
塗り切り試験のような結果にはならない事が多いのです)
H&Sについては割と同意せざるを得なかったりします。
触れなくてはいけないのは「ラウリル硫酸Na」と「ケーソンCG(チアゾリノン系)」ですね。
久々に細かく書きます。
不安な成分 その1
まず、ラウリル硫酸Na。
名前が似ているので混同される方も多いのですが、
評判の悪い「ラウレス硫酸Na」の改良する前の洗浄剤で、一次刺激の強さはお墨付きです。
刺激性について書き出すと、終わらないので興味がある方はこちらを。
→化粧品成分オンライン
非常に細かく書かれてあります。
医薬部外品なので、洗浄成分として使用か、乳化剤としての使用かは不明なんですが、
P&G社はハーバルエッセンス、ヘアレシピで洗浄剤に使用する前科持ちなので油断は出来ません。
というか構成見る限り多分使ってるし。
その可能性を考慮すると流石にね。
不安な成分 その2
次にキシレンスルホン酸。これも通常ではありません。
シャンプーに配合しているのをP&G社以外見た事がない。
通常、シャンプーに使われることのない洗浄剤ですので、
流石に洗浄成分として使ってる程に狂ってないと祈りたい。
とか思ってたら過去のハーバルエッセンスで使ってるんですね。
狂ってやがる。
不安な成分 その3
最後に防腐剤。チアゾリノン系です。
何度か触れてますが、こちらも高刺激の防腐剤。
これがなかなか問題のある成分で、アレルギー成立の報告が多く使用中止の動きがあるんですが、
日本では洗い流す製品なら配合可能になってます。
配合上限はパラベンの100分の1ですが。それだけ高刺激なんですよ。
そこまで腐りやすい処方じゃないので、
非常に少量の配合だとは思いますが、それでもね。
ちなみに、配合理由は少量で効くからコストが下げられるためです。
一つ褒める点があるとすれば、ジンクピリチオンは真菌に効果があるので、
脂漏性皮膚炎、すごく雑に言ってしまえば「フケ」に対して効果は見込めるんですが
乱暴な処方に薬用成分がある、というタイプですので、あまり推奨はしません。
実際にジンクピリチオンが効いたから使いたいとしても、
H&Sしかないかと言えば、それも違うし。
随分と長くなってしまった…まとめます。
今度こそまとめ
・一時刺激も心配だし、長期使用のアレルギー感作成立の心配もあるしで
心配だらけのシャンプーなので、わざわざ選ぶ理由があるかといえば謎。
・小さいお子さんや赤ちゃんへの使用は勧めません。
敏感肌の方やお子さんには特に向かない処方。
「フケ・かゆみ」で悩んでいるとしても、
乾燥の懸念、ここまで安全性の低い物を選ぶ必要は無いんじゃないかなと。
目に入ると相当に痛い処方なので、小さなお子さんには色々と向きません。
ロングセラーでもあるので、気にし過ぎと言えばそうなんですが…
良いシャンプーなの?となると全然別の話なので。
ともあれ、痒みが出たらすぐに使用を中止してください。